2011年5月5日木曜日

ミュージアム三昧Ⅳ

2011年5月4日(水)
いよいよスルッと関西3dayチケットの最終回、本日は南東へ。
近鉄阿部野橋から橿原神宮へ向かう。本日の目的地は明日香村。
明日香村観光のシンボル「亀石」
橿原神宮駅の東口からバス乗り場を探す。明日香観光用の周遊バスは赤かめと呼ばれている。ただし、行き先案内表示のところに『周遊バス』と表示されてる以外は、普通の路線バスである。ここは、もうひとがんばりして、私の勤務先の近所を走っている幼稚園の送迎バスが猫バスになってるように、真っ赤な亀として登場してほしかった。ォィォィσ(^◇^;)
バスは橿原の市街地を抜け、明日香村に入っていく。最初の目的地は飛鳥資料館だ。上の写真は、ここの庭園に展示されてたものだ。中の展示も充実してて、明日香村散策を満喫するためにも、ここで予備知識を仕入れておくのは、とてもいい選択と思う。ちなみに、私は玄武がカメと蛇で描かれているのを初めて知った。高松塚の壁画の写真は見たことがあったんだけど、白虎,朱雀,青龍は原画の想像ができても、玄武のかすれた像からは亀と蛇はわからんかった。アニメのベイブレードでも玄武はカメとして描かれてたらしいのだが……
特別展では「星々と日月の考古学」を開催中で、キトラ古墳の天井の星図をはじめとして、さまざまな展示があった。古い地層を刷毛とスプーンでほじくりかえすのが考古学と思ってたが、人工衛星を使っての観測やグーグル・アースの画像を使った研究とかも紹介されてて新鮮な驚きがあった。

次は徒歩で、明日香村埋蔵文化財研究室に移動。キトラ古墳の石室模型が展示されている。他にも、いろんな発掘品が展示されていて、旧飛鳥小学校の校舎を利用した建物はレトロでいい雰囲気だ。すぐ近くには飛鳥水落遺跡がある。

徒歩で飛鳥寺に移動。日本最古の飛鳥大仏が必見だ。現在は、真言宗豊山派で新西国第9番札所となっている。

徒歩で奈良県立万葉文化館に移動。万葉集の時代の暮らしを様々な方法で展示・紹介している。人形歌劇を2本上演してて、1本が柿本人麻呂、もう1本が額田王が主人公のものだった。

赤カメで岡寺に移動。石楠花(シャクナゲ)の名所として有名だ。
岡寺のシャクナゲ
バス停から、ひたすら上り坂で息が切れるころに、ようやく門が視野に入ってくる。今はちょうどシャクナゲの見頃で、様々な色のシャクナゲが咲き誇っている。ボタンにツツジも咲いており、最高のタイミングで参拝したようだ。ツルアジサイも育ってきてるので、アジサイの季節も風情が楽しめそうだ。西国第7番札所で、厄除けの霊場としても有名で、真言宗豊山派の寺院である。

赤カメで高松塚に移動。バス停の高松塚は高松塚周辺エリアの公園内にある。
高松塚古墳の前には星宿広場が拡がっている。
星宿広場から見える高松塚
すぐ近くに高松塚壁画館がある。壁画の模写が展示されているが、やはり修復のかかってる方でないと玄武がカメとヘビというのは判別できそうにない。(^^ゞ

近所に文武天皇陵がある。宮内庁の立入禁止の立て札があった。学術研究でも内部調査を許可しないってのは、どういう時代感覚なんだろうね。高松塚やキトラ古墳は、天皇陵と認定されなかったゆえに、世紀の大発見となったようだけど……宮内庁の異常な保護なんて必要なんかなぁ。

ということで、近鉄飛鳥駅から帰路についた。スルッと関西3dayチケットを堪能したでぇ。