主にザ・シンフォニーホールでのクラシックコンサートの鑑賞記録を書きます。いずみホールやアプラホール、兵庫県立芸術文化センターも守備範囲としていく予定です。 番外編として、大阪在住なのに、なぜかドラゴンズを応援してるじんくすの戯れ言を綴っていきます。
2011年4月4日月曜日
聖響×OEKザ・ロマンティック 1
2011年4月3日(日)ザ・シンフォニーホール
オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪公演
聖響×OEK ザ・ロマンティック!
第1回メンデルスゾーン ~異国への想い~
金聖響指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢
ヴァイオリン独奏 三浦文彰
演目
メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」Op.26
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ヴァイオリン独奏アンコール
J.S.バッハ/無伴奏バルティータ第2番ニ短調BWV1004よりサラバンド
~~~休憩~~~
メンデルスゾーン/交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」
アンコール
メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」よりスケルツォ
今年の聖響さんのシリーズ公演は、自身がアーティスティック・パートナーを務めるOEKとのコンビだ。小編成ながら、卓越したアンサンブルに定評のあるOEKとロマン派の名曲、楽しみなシリーズだ。
今日のイチ押しは、なんといってもヴァイオリンのソロ奏者の三浦文彰さんだろう。10代の青年なんだけど、すごいテクニックと、その技巧に裏打ちされた温かくて優しい音色は、聴衆を魅了する。早熟の天才メンデルスゾーンの珠玉の協奏曲のソロとして、最適の人選だったと思う。
金銭的な苦労の無かったメンデルスゾーンの音って、優雅さに満ちてて、金持ち喧嘩せず的な響きなんだけど、それまで評価の低かったバッハを音楽史の中央に据えたのはメンデルスゾーンの功績だ。復活にむけてのスタートとして、ふさわしいコンサートだったと思う。