2010年6月13日(日)
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
オッコ・カム指揮 兵庫芸術文化センター管弦楽団
演目
ショスタコーヴィチ/交響曲第9番 変ホ長調 作品70
~~~休憩~~~
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
アンコール曲
シベリウス/付帯音楽「クオレマ」op.46より”鶴のいる情景”
今日はフィンランドの巨匠オッコ・カムの登場です。ショスタコーヴィチとバルトークという、いずれも初演から70年経過していない現代曲といってもいい20世紀半ばの曲です。ショスタコーヴィチはスターリン政権のソ連で、天才作曲家として売り出されたために音楽以外の部分でいろんな評価を受けたりしてますが、今回の9番は第二次大戦の戦勝記念として、高らかに勝利を歌い上げるはずが、なぜかショスタコーヴィチの曲にしては短く、軽妙なタッチの曲で、当局のお眼鏡にかなうはずもなく、しばらくは映画音楽とかをやらされてたそうです。天才の才能と、当局の監視の折り合いの中で、すばらしい作品をつくってたのですね。
バルトークの方も、ナチス嫌いで住みにくくなったハンガリーからアメリカへの移住を決断するなど、当時の社会情勢に大きく影響を受けました。今日の曲は、晩年にアメリカに移住してからの作品です。オケの各パートのメンバーがソロを次々にやっていくという、普段ソロの演奏をあまりやらないオケのメンバーも凄い技術を持った集団なんだというのを再認識させてくれます。
アンコール曲はオッコ・カムさんの母国フィンランドの英雄シベリウスの曲です。本編のにぎやかな曲に対し、美しい情景が拡がる静かな曲です。こういうアンコールも、しっとりしてエエですねぇ。o(^o^)o!
帰りは、梅田から住吉車庫行きのバスが出てることに気がついて、自宅からは地下鉄の駅よりバス停の方が近いので、雨も降っていたこともあって乗ってみました。淀屋橋を東に折れたので谷町筋で南下するのかと思ったら、上町筋まで行って上六を経由してのコースでした。たまには市バスも新鮮です。σ(^◇^;)