演奏内容はプログラムのとおり。アンコールなし。
プレトークで本日の演目の共通点である変奏曲について、三輪さんのピアノソナタをまじえてわかりやすく説明された。また、今日の演奏はNHK-FMで放送される説明があった。
前半はモーツアルトのトルコ行進曲が有名なピアノソナタの第一楽章を主題にした変奏曲で、いかにもモーツアルト風の曲がさまざまな変奏曲を経て、徐々に作曲者の生きた時代のロマン派風の曲調に変化する楽しい作品であった。
後半は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲にブリテンの青少年のための管弦楽入門で、ブリテンの曲の前には、その主題となったヘンリー・パーセルの曲をリコーダーソロにハープの伴奏で演奏された。ブリテンの曲では、使用楽器の説明のナレーション付きで演奏された。
青少年のための管弦楽入門のレコードでもナレーション付きのがあるが、生でナレーションに対応する楽器が『これ』というように聴衆にわかるように示してから演奏するなどの工夫があり、とてもわかりやすい演奏となっていた。この曲の場合は、ナレーション付きのバージョンはCDではなく、DVDの方が圧倒的に向いてると思う。どうせなら、FMではなくBSで流せばいいのに‥と思った。
久々に名曲コンサートらしい選曲だったかなと感じた。